介護士にとって最も重要な心得とは

介護の仕事をする上で重要になる心得の一つが、常に緊張感を持って働くということではないでしょうか。
高齢者が多い介護施設においては、いつ緊急事態が起こるかも分かりません。脳梗塞やクモ膜下出血、心筋梗塞等を発症すれば、その瞬間、一分一秒を争う事態へと突入してしまいます。常に心の準備をしておかなければ、いざというときにパニックになって適正な対処ができなくなってしまう可能性も出てきます。最も近い場所にいる介護士が万が一の際に適正に動けないと、そのせいで利用者の命が途絶えてしまうこともないとは言えません。
確かに、医師や看護師のように医療行為を行う立場ではありませんが、命に関わる仕事であるという点においては、介護士も変わりはないのです。給料が低いからといって、責任まで軽減されるものではないということは頭に置いておきましょう。自分のミスや不手際で利用者が亡くなってしまうと、最悪訴えられてしまうという可能性もあります。自分たちが相手にしているのは、高齢者だと常に意識をして、何かあったときにも完璧な対処ができるように心がけておく必要があります。
他にも、利用者を人間として尊重する姿勢を忘れないでいることも大切です。仕事を長く続けていれば、多くの利用者の相手をすることになることでしょう。慣れてしまうと、一人一人が血の通った人間であると忘れてしまう瞬間も少なくないようです。常に初心を忘れず、相手の人権を尊重して、丁寧な介護を心がける必要があります。
こうした点に注意しておけば、優秀な介護士として社会の役に立つことができるでしょう。